経営者の発想を大切にする UTC(旧 打越会計事務所 UCHIKOSHI ACCOUNTING FIRM)
日々のこと

デザイン思考

2020.4.7

最近「デザイン」という言葉をよく耳にしませんか?商品のパッケージや洋服など、形あるもののデザインは日常的で、ピンとくる人も多いと思いますが、実はビジネスにおいても重要性の高いキーワードになってきています。では、そもそもデザインとはどういうものでしょうか。

 

デザインの意味

世の中にはいろんなデザインがあります。一般的には、見た目がかっこいいものを表現するときに「デザインがいい」と使われていることが多いのではないでしょうか。でも、先日顧問先の工務店のスタッフさんとデザインについて話をした時に、その本来の意味を再認識しました。

−−お客様の中には、リフォームをする際に「お風呂を大きくしたい」「最新型のキッチンがいい」と、見た目や機能性を重視される方が多いそうですが、10年、20年以降の暮らしを考えて提案をされていました。万が一、足が不自由になり車椅子や介助者が必要になると、トイレの開口部は広めで手摺りがあったほうがいい。現在のこと、未来のことを考えながら、使いやすさ、暮らしやすさの設計を常に意識している。それが“デザイン”だということです。まさにその通りですよね。「お客様の悩みを見つけ(共有し)、解決する」それがデザインの本来の意味です。

 

全てに意味がある

デザインについては、興味のある記事もたくさんあります。特に印象的なものは、電車に乗る時に必ず通る改札機が素晴らしいデザインだということです。知らず知らずのうちに何のためらいもなくみんなが使っている改札機。カードをタッチしてスムーズに改札をくぐる。そのタッチする角度も計算されたベストな状態でデザインされています。そのデザイナーは、「デザインは設計、そして使いやすい設計であること」と語られていました。その記事を読んだ時に、今あるものには全て意味があるなと改めて感じました。美術館の入退場の動線、使いやすいボールペンのデザイン・・・全て利用する人のことを考えられた設計になっています。

 

大切にしていること

私はデザイナーではありませんが、税理士としてお客様の会社(経営)をデザインすることをお手伝いしています。経営者がどんな会社にしたいのか、うまく進められない理由はどこにあるのか。ひたすらヒアリングをして、会話からその原因や矛盾を取り除きます。普通はこうだろう、という決めつけが物事をストップさせる原因のひとつになっていることも多く、「常識にとらわれない」という視点で問題点をみつけ、「理想」をカタチにしていくこと。その視点こそが、私の大切にしている「デザイン思考」です。