経営者の発想を大切にする UTC(旧 打越会計事務所 UCHIKOSHI ACCOUNTING FIRM)
日々のこと

サービスの質

2020.4.20

税理士にとって年間で一番の山場、確定申告シーズンが終わりました。確定申告の時期は体力的にもかなりハードになるので、体調を整える時間も大切にしているのですが、疲れた時に必ず行く場所があります。そこには真似したくなるようなサービスがあります。

 

通いたくなるスパ

3年ほど前の今頃、お客様からおすすめしていただいたスパは、今では何度もリピートするほど私にとって欠かせない場所になっています。予約時の電話対応をはじめ、入店してからの会話、気配りなどお客様へのおもてなしが徹底されています。店舗にはスタッフが何名もおられますが、どなたのサービスを受けても同じ満足感が味わえます。つまり、2回目の来店で別の方のサービスを受けても、サービスの品質は変わらないということです。聞くと「例えば、おじいちゃんやおばあちゃんのためにお孫さんがマッサージをしてくれたとき、下手でもうれしいでしょ。あの気持ちを大切にしています」と。その精神をもとに、個々に行っているサービスのフィードバックも徹底している様子でした。おそらく、お客様データの徹底した管理と共有、そして、何よりお客様の満足度を高める仕組みがしっかりしているのでしょう。

 

いいサービスが与える影響

正直、通常のマッサージやリラクゼーションサロンへ通われている方からするとお値段は高めです。でも、高くてもこのサービスを受けない理由はどこにも見当たりません。このサービスを受けるためにがんばって働こうとすら思わせてくれます。人は、お値段以上の価値を感じることができれば決して高いとは思わないのだなと実感させてくれます。いいサービスというものは誰かに教えたくなるもので、私がお客様から教えていただいたように、私もいろんなお客様に紹介しています。いいサービスを受けると幸せな気分は伝わっていくし、みんながハッピーになれば世の中がハッピーになる。いい循環が生まれます。その循環を自身のサービスでも与えることができればと常々考えるわけですが、異業種から学べることはたくさんあります。

 

枠組みにとらわれない

我が社は税務に関わるお手伝いがメインですが、その枠組みにとらわれずお客様の「会社の成長」のためにどんなお手伝いができるかを日々考えています。中小企業の顧客管理や売上管理のシステムについて例をあげてみます。最近のクラウドサービスは、ランニングコストは安いが自社にピッタリ合わなかったり、オリジナルシステムを構築するにはコストが高すぎたり。また、導入するにしても使う側のリテラシーが低いなど、その会社にあった“ちょうどいい”が、なかなか無いのが現状です。その課題を解決するために、我が社にいる元エンジニアのスタッフが、エクセルなどを使って顧問先の社内事情にあわせたシステムを構築することもひとつのお手伝いとして提供しています。その会社では、確認作業や共有時間の軽減、会議の効率化を図り、コミュニケーションコストを下げていく取り組みをはじめられました。我が社には異業種からの転職者も多いので、それぞれの持つ能力を最大限引き出しお客様の「会社の成長」のために「サービスの質」を高めていければと思っています。