最高の右腕
2020.8.31
以前、経営者の集まりで、とある飲食店の「No.2」について話題になりました。「彼は最高の右腕だよね」とみんな口を揃えて言います。今回は「最高の右腕」について一緒に考えてみたいと思います。
最高の右腕
経営者のみなさんには右腕と呼べるスタッフがおられるでしょうか? 会社の利益を出すためにどうすればいいか、成功をサポートしてくれる存在です。替えがきかない存在、この人に聞けば何でもわかるという番頭さんのような存在です。失敗すれば責任もとるでしょう。噂の彼は、経営者、スタッフとの関係性はもちろん、お客様やその地域からも愛される存在です。自分の立ち位置を明確にして仕事ができるタイプなのだと思います。経営者にとって「No.2」は非常にありがたい存在です。「No.2」という存在は、きっと経営者にもなれる素質をお持ちだと思うのですが、なぜかその位置で活躍し続けておられる方が多いように思います。
ターニングポイント
今私がお付き合いする経営者は、2代目だったり、職人から経営者になったという人だったり。かつては「No.2」だったとう人もおられるでしょう。料理人から飲食店オーナーに、大工さんから工務店社長になるという場合、ターニングポイントはどこにあったのでしょうか。自分で何かを作って満足するという喜びから、1人でできる幅に限界を感じ、チームとともにさらなる上を目指したかったからでしょうか。お金を稼ぐことや人を雇うことなど経営の世界で得られる喜びの方が優ったからでしょうか。責任も大きくはなりますが、それ以上に得られる何かがあったのでしょう。
経営者と右腕の関係
「右腕」は、その使命感を持ち、待遇面でも満たされている人が多いと思います。経営者から一切の信頼を置かれていること、また信頼を置いてもらえるように日々努力を惜しまず、能動的に行動できる人間であり続けなければなりません。一方経営者は、右腕となる人に、志や夢を共有し、会社の成長に向けてともに努力していくことが大切だと思います。経営者と同じ方向を向き、同じ喜びを感じられる人が「最高の右腕」にふさわしいと感じます。