実はこの春から優秀なベトナム出身の女性を雇用します。日本語を学びに来ていた留学生です。会計事務所での雇用は珍しく、難しいのでは！？と思われるかもしれませんが、リーダーの素質を感じる優秀な人材です。

素質
いきなりリーダーの素質があると言っても、疑われるかもしれませんが、2月末まで週1回アルバイトをしてもらい、そう感じました。例えば初めて教えてもらうことや新しいことを覚える時、普通ならメモをとります。彼女は違っていました。動画で撮影をしていました。その方がわかりやすいからですが、驚きました。また、独学で簿記2級の資格をとったり、自分で家を建てたいという具体的な目標があったり、自分でまずやってみようという力を持ち供えています。

新しいサービス
彼女の行動から想像できる世界は、例えば、マニュアルづくり。今はまだまだ文字で使い方の説明をまとめた書面タイプの取扱説明書が多いと思いますが、あっという間にそのスタイルは変わっていくでしょう。確定申告のシステムも更新されることが多く、ＱＲを読み込むと説明動画が流れるような仕組みをつくるとお客様の理解度も高まります。そうしたサービスを一緒に考えていけるのではないかと思うわけです。

バイアスは怖い
「未経験者だからできない」「長年働いているからできるはず」何かを考える時に世の中のほとんどが「バイアス」にかけられています。思い込みや自分は正しいということを正当化するための常識や先入観からなるものですが、中小企業が生き残っていくための採用戦略について、それは少し厄介なものかもしれません。学生や外国人雇用を通して、私たちは新しい「感覚」を受け入れ、学び続けていかないといけないのではないかと思っています。